さて前の記事にて感想を書きましたが今回はフルトン選手目線にたって井上尚弥選手をどう攻略するつもりだったのか考えてみたいと思います。
フルトン選手は戦前から井上尚弥のパワーは通用しないと、言っていました。それは階級が下から上がってきたからということもありますが何より「俺には当てられない」という意味合いが大きかったと思います。
「インテリジェンス」という言葉を良く口に出していましたね。
インテリジェンス=知性、知識
ボクシングで言えば戦略や駆け引きの部分でしょうか。
そしてフルトン最大の誤算はそのインテリジェンスでさえ井上尚弥選手に遠く及ばなかったという事ですね。
さまざまなコメントでフルトン選手にもリスペクト、賞賛!となっていますが私は少し疑問符がつきます。バンテージの指摘(これは陣営からでフルトン選手本人ではないですが。)もそうですが
井上尚弥選手は試合中何度も前足(左足)を踏まれていたことはご存知でしょうか?
一度レフェリーから注意が入っていますが実は何度となく踏まれています。
試合翌日の会見で井上尚弥選手自身が話していますが踏まれた時に踏んだ足に力を入れてくると、あれは練習しなければまず出来ない。そしてサウスポーと戦う場合というのはよく前足同士が当たることはあるがオーソドックス同士では今まで経験ないと。
反則ギリギリの戦略ですよね。勝つためには手段を選ばず、というやつです。足を踏まないにしても出来るだけ井上尚弥の前足の右側に自分の左足を置くようにしていましたね。
わかりますでしょうか?
井上尚弥選手の前足を遮るように自分の前足を置いています。井上尚弥選手はステップインする場合矢印の方向にいくわけでそこにフルトン選手の前足があれば躓く可能性がありますし気にしだすと本来の動きが出来なくなったりする可能性もあります。
事実1Rに井上尚弥選手が不自然にクリンチに行った場面があったのを覚えてますでしょうか?
この場面、フルトン選手の足に躓いて体勢を崩してクリンチにいっています。
ただこんな反則ギリギリの戦略を取られても井上尚弥選手はジャブの差し合いで制空権を握ってしまうわけです。
自分より身長が低く、リーチも短い相手に左の差し合いで負けてしまったフルトン選手はこの先どうインテリジェンスを発揮するつもりだったのでしょうか?
1Rの時点でフルトン選手の戦略は破綻してしまったのです。
その後4Rまでポイントを取られ続けたフルトン選手は結局前に行くしかなくなり結果8RTKO負けになりました。
さらに真偽のほどは定かではありませんが試合後にフルトン陣営の誰か(フルトン選手の父?)が井上尚弥選手の父親に何か言っていて少し言い合いになっていたという話はご存知でしょうか?
話によると井上尚弥選手の右が当たったあと追撃の左フックを喰らう前にフルトン選手は一度リングに手をついているからあの時点でダウンになるべきで左フックはダウン後に喰らったものだから反則でありこの試合はノーカウントだったとの主張とのことです。
(くれぐれも一部のネットの情報で真偽は不明です。)
日本人は何でも美談にしがちですがもう少し疑う心も必要なのかもしれませんね、、、
それでは。