さて前回からの続き「神からの試練」編である。
なぜ神からの試練なのかというと、この純正メタルバンド換装済みの「GCBT987」が出品されるわずか数日前に程度の良い「GCBT987」が他のストアから出品されていたのだ。
こちらは革バンドは非純正ではあるがクロコのブラックで純正バックル付き。そして2022年4月にメーカーOH済み、3年の内部保証のついた折り紙付きの良品である。そして8/28まで10%オフのクーポンまであると。
おそらくこれが出品されるまで私がGCBT987に目星をつけてから3年市場に出てくることは無かったはず(現在確認すると検索にかかりづらいが今でも一件販売されている。)
それが3年越しに出品されたら昔の私なら飛びつくように購入していただろう。まさか3年出品されていなかった時計が続けて2本も出品されるなんてつゆにも思わない。
しかし悩んでいる間に最初のGCBT987は売り切れてしまったのだ。
悩んだ理由としてすでにクレドールでは、シグノ、パシフィーク、フェニックスと3回失敗しているという現実(明確には失敗ではない。時計の造りは非常に良いがガランテ、カンパノラに慣れた自分には小さく感じてしまうのだ。)
だからこそ買いたい気持ちをぐっとこらえ一度スルーした。
そして売り切れて諦めた所にまさかの純正メタルバンドのGCBT987の出現。
もし最初のGCBT987を購入してから純正メタルバンドのGCBT987が出現したことを知ったらどれだけ後悔したのだろうか。
無理矢理、「いや直近メーカーOH済みだし状態はこちらの方が上だ」と自分を納得させていたか?
しかし確かこのモデルのオーバーホールは約5万、一方純正メタルバンドは約28万。雲泥の差だ。ずっと頭の片隅に「純正メタルバンドつけたいなぁ」というモヤモヤした気持ちを引き摺りながら過ごすことになったかもしれない。
一度グッと辛抱し、そして売り切れになり絶望を味わった上での真打ち登場。
私は神からの試練に打ち勝ったのだ。そして一度辛抱した暁に「ご褒美」が待っていたということだろう。
私が望んでいた純正メタルバンドに換装済みの良品が市場に出るのなんて滅多にあることではない。
こちらを書いている今現在まだ手元に時計は届いていない。
メタルバンド換装済みのGCBT987を購入出来たことは奇跡ではある。だがもう一つの焦点はこの時計が自分が納得出来るだけのボリュームのある時計なのかがどうかだ。
いやはや実物も見た事もない時計に何十万円も出してしまうのは我ながらおかしいと思う。
しかしそれは私のSEIKO社への信頼なのだろう。これがよくわからないメーカーの時計だとしたら購入することはしない。
今まで、SEIKO社の数々の時計を所有し、その造りの良さを理解しているからだ。
そのSEIKO社が60万+税という値付けをしているフラッグシップであるクレドールに於いて変な商品を出すわけがない、という安心感が購入を決断させてしまう。
そういう意味でやはりブランド力というのは重要なファクターだ。
さてこれが今回私がクレドール ノード「GCBT987」
を購入した理由だ。
さて次の記事は実機が届いてからになるのでレビューをお楽しみに!
それでは。