私も少なからず新しい人と会ったりすることがある。
そんな時に少なからず
「その時計すごいね⁈どこの時計?」
と尋ねられることがあり、
私は体よく
「セイコーの時計ですよー。」
と返すだけにとどめる。
時計を見て時計の話を振ってくる方は大体それなりの時計を持っていることが多く、時計に多少の関心があるからこそ他人の時計に興味があると。
そしてそんな人たちの腕に巻かれているのは大抵の場合ロレッ◯ス、オ◯ガ、タグ・ホ◯ヤー、ウ◯ロあたりだったりで。
人によっては、私が「セイコーですよ。」だけしかいわないのでセイコー社がこんなのを作ってるのか?と言わんばかりに何度も凝視してくる方もいる。
そしてそれが私にとっては最高の「快感」なのである。
わかりやすい高級時計を所有している人たちを釘付けにしてしまうその圧倒的な存在感❗️
日本に生まれながら
高級時計=海外 カッコイイ 派手
安価な時計=日本 ダサい 地味
と決めつけ雑誌やネットの情報を鵜呑みにして買ってしまうメジャーな舶来時計。
もちろんロレッ◯スを買うのが間違いなわけではない。昨今の高騰を見れば資産としてこれほど良い投資は無いかもしれない。
でも私は金儲けの為に腕時計を買っているわけでも、売る時に損をしない為に腕時計を買うわけでもない。私は腕時計というものに圧倒的「個」を求めているのだ。
そしてその圧倒的「個」を満たしてくれたのがセイコーの「GALANTE」だった(正確には満たしきれず改造することで最大の満足感を得るに至った。)
賛否分かれる時計だということは百も承知。
しかし人の「目を惹く」事は間違いない。
目を惹いた後、カッコ良いと思うのかダサいと思うのかはその方のセンス、しかし確実に目に焼き付くほどのインパクトを与えてしまう。
昔、suikenというラッパーが「サタデーナイトモンゴル」という曲をリリースして、当時の私は「サタデーナイトモンゴル?」なんだそれ⁉️
と思った。
その後のインタビューでsuiken氏が「サタデーナイトモンゴル⁉️なんだそれ?」と思わせた時点でインパクトを与えられているという意味でこの名前を付けた価値があると言っていた。
私はまんまとsuiken氏の術中にハマっていたのだ。
そして私にとって「GALANTE」が「サタデーナイトモンゴル」なのである。
そしてファーストインパクトだけでなく中身も伴っているということも重要だ。
私の愛機であるSBLA081「雪豹」定価90万+税
SEIKO社に於いて金やプラチナ、ホワイトゴールドなどの所謂宝飾系でない時計で100万となるとこれは当然高級の部類に入る。
ムーブメントはスプリングドライブクロノの5R86。
そして外装の仕上げも素晴らしい❗️
例えばデカいだけのインヴィクタ、アクアノウティックなどとははっきり言ってレベルが違う。舶来で比べる対象なら、ロジェ・デュブイやブライトリングが妥当だろう。しかし上記のブランドなら、あっエクスカリバーか、クロノマットか、とある程度時計の正体がわかるのである。得体の知れない高級感かつ存在感のある時計ほど興味を惹くものはないだろう。ありふれた誰もが知っている高級ブランドとは一線を画した不気味な時計こそが「GALANTE」なのだ。
私は自他共にこれ以上のインパクトを与えられる国産時計にこれから先出会えるのだろうか?
いや、ない可能性が高い。
だからこそ今ある愛機達を大切にしていこうと思う。
今回は雑誌のレビュー風に書いてみました。
それでは。