さて前回の記事でカンパノラに魅力がなくなったというところまで書きました。
その続きになります。
結局カンパノラが機械式に力を入れ出した事で価格帯がセイコー社の「GALANTE」とほとんど変わらなくなってしまったんですよね。
初期のカンパノラはクオーツムーブメントを使う事で20,30万前後で50万以上の時計と同等の見た目に出来ていたと私は思っています。なので今でも昔のカンパノラは非常に魅力的な時計だと思っています(現在はクオーツモデルでも軽く30万オーバーになってしまいました、、)
ところがメカニカルモデルはスイスのムーブメント(一応日本組立)を入れる事で100万円で100万円の時計のクオリティになってしまったわけです。
100万+税
キャリバーY150
パワーリザーブ約42時間
日差+5〜-10秒
90万+税 SBLA081「雪豹」
キャリバー5R86
パワーリザーブ約72時間
月差±15秒
そうなってくると買収したムーブメントを入れているより、自社で開発したムーブメントを入れている「ガランテ」の方が私にとっては魅力的に思うわけです。
ただでさえ「日本人」であることを誇りに思いたい自分にとって、
買収した「ラジューペレ社」の機械式(一応日本組立)
と
自社開発した完全マニュファクチュール「スプリングドライブ」
どちらが良いかは言わずもがなですよね。
そして上を見て頂くとわかりますが性能面でも圧倒的です❗️
ということで
①高級感
②デカ厚(存在感)
③日本が世界に誇る日本製ムーブメント
というのがガランテの魅力であり、私の望む条件を全て満たしている時計なのだと思います。
②が無ければ、グランドセイコー、クレドールでもいいのですが私にとって②という要素はかなり大きなウェイトを占めていたようです。
なので、グランドセイコー、クレドールを所有しても最大の満足感は得られませんでした。
そして初めてガランテ SBLA059を購入した時、私の中の全ての歯車が噛み合ったのを実感したのです(時計だけに❗️)
そうなってくると今度はガランテの中で1番満足の出来るモデルは何なのか⁈
というところに思考が巡り、、
その結果が
初代ガランテSBLA002であり
黒豹SBLA091、雪豹SBLA081
5周年記念SBLA059、赤薔薇SBLA065
であったわけです。
そしてラストピースであった雪豹SBLA081を手に入れたことで、これ以上国産時計で私の望む3要素を満たした時計は無いと思ってしまったのです、、、
SBLA081「雪豹」
たしかにこの、
「GALANTE」
やり過ぎてしまった感は否めません。
その結果が販売終了なのでしょう。
よく、日本人は魅せるのが下手だよな、、、
その点スイスの時計は魅せるのが上手い、などと言う日本の方がいます。
いや、どの国の目線で物事を語っているのでしょう。評価しているあなたも日本人じゃないですか笑
じゃああなたにはそんな魅力的な時計をつくるセンスがあるのでしょうか?
私はセイコー社が世界に向けて勝負したやり過ぎてしまったデカアツ時計
「GALANTE」
を愛さずにはいられません✨
販売終了してしまったとはいえ、ムーブメントはスプリングドライブなので外側さえ大破させなければこれから先数十年はオーバーホールをする事は出来るでしょう❗️
もしこの先趣味趣向が変わったならそれはその時また考えれば良いことです✨
いつまで経っても着けれる時計ではなく「今」自分が着けたいと思う時計、もっと言えば「今しか」着けれない時計をしたいと思うようになったのです❗️
そして現時点でのその終着点が「GALANTE」だったということなのだと思います。そしてこの「GALANTE」がマイノリティだったということが4つ目の大きな要因です。
このブランドがグランドセイコーほど認知されていた存在なら購入することはなかったでしょう。知る人ぞ知るブランドだからいいのです❗️
ということで先程の3要素に一つを加えて、
①高級感
②デカ厚(存在感)
③日本が世界に誇る日本製ムーブメント
④マイノリティである
これが私にとってのSEIKO GALANTEの魅力なのではないかと思います。
そして最後にガランテに限らず国産の時計は総じてコスパに優れているということです。
100万レベルの時計になると当然スイスのメーカーのブランドも選択肢に入ってくると思いますが、スイスの物価をご存知でしょうか?
マックのビックマックセットが約1300円と日本の倍なのです。最低時給が20CHFの州も多いです。(約2200円)。
単純に日本の倍あるわけです。人件費が全てではないですが、これが例えば日本のグランドセイコーをスイスで作ったら倍の値段ぐらいになるだろう、と言われる所以です。
もちろん「たられば」の世界ですが、、
ロジェ・デュブイ エクスカリバー
1980,000円
比較的ガランテと毛色が似ていると勝手に思っているロジェ・デュブイのエクスカリバーですがケースはチタンになりますがバンドはラバーストラップでこの値段です。
薔薇シリーズのガランテを2本買ってもお釣りが来ますよね。
しかもセイコー社もロジェ・デュブイと同じゼンマイまで自社で作れる完全マニファクチュールです。
どうでしょう⁈
そう考えるとセイコー社の「GALANTE」、
とても魅力的な時計に思えて来ませんか⁈(もう生産終了致しましたけど、、)
それでは〜✨